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「Web3.0(Web3)の基礎知識」web3.0がもたらす今後の未来【事例あり】

Web3.0(Web3)とは?

主にブロックチェーン技術を活用した、新しい「分散型インターネットの時代」のことを指します。

しかし、Web3.0はまだ登場して間もない概念であるため、明確な定義はされていません。

まずはこの2点のことを覚えておいてください。

・Web3.0はブロックチェーン技術を活用

・Web3.0は分散型インターネット

Web3.0はどう私たちに影響があるの?

その前にブロックチェーンを簡単に説明するよ

ブロックチェーン技術は、インターネット上でやり取りされるデータを記録するデータベース技術のひとつです。

データは「ブロック」と呼ばれる単位で管理されます。取引の履歴(ブロック)が鎖(チェーン)のように連なって行くことから「ブロックチェーン」と呼ばれています。

また、ブロックチェーンとは、取引情報が記録された台帳のことでもあります。

管理者が不在で、ユーザー全員がデータを共有し管理します。つまりWeb2.0の中央集権型から分散型へ移行し、個人がデータを所有する時代になります。(補足)

※イメージ画像

Web3.0が注目を集める背景・メリットを考察

▼直近12ヶ月のGoogleトレンドを見ると、2021年後半より注目度が急上昇していることがわかります。

まずはWeb3.0が登場するまでのインターネットの歴史を振り返ってみましょう。

「Web1.0 / 2.0 / 3.0」それぞれの特徴と違い

1990年代(Web1.0)

日本でインターネットが普及し始めたのが1990年代です。この頃のインターネット環境を「Web1.0」と呼びます。

Web1.0は閲覧できる情報はユーザー側で自由に編集できず、この時代のインターネットの目的は、受動的に情報を収集するためだけでした。

従って、Web1.0は一方向性の「見る/読む」時代といえます。

代表的なサービス : Yahoo! | Google | 個人ホームページ

2000年代(Web2.0)

「SNS」の登場によりWeb2.0が一気に加速します。

これにより、インターネットは「見る/読む」ものから「参加する」ものに変化していきました。

日頃利用することも多い通称【GAFAM】「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」「Microsoft」といった大手IT企業が事実上支配しているような時代(現在)です。

様々なサービスのおかげで便利になる一方、リスクや問題点が浮き彫りになりました。

・プライバシーの保護が行えていない(個人情報漏洩 等)

・中央集権的(IT業界は実質GAFAMが実権をにぎっている)

現代(Web3.0)

Web2.0の問題点はブロックチェーン技術を活用したWeb3.0で解決できると考えられています。また、問題を解決するだけでなく、個人がサービスのプロバイダーとなり、個人同士で経済的なサービスを提供できるようになる真の「個の時代」に近づいていきます。

【Web3.0の活用例】

DAO(自律分散型組織)

特定の所有者(株主)や管理者(経営者)が存在せず、地理的に分散したメンバーによる議論や投票などのルールを通じて意思決定が行われること。

DeFi(分散型金融)

ブロックチェーン上で自律的に動くプログラムによって、金融機関などの中央管理者を介せずに金融サービスを実現するもの。

Web3企業のデフォルトプラットフォーム】

https://discord.com/

既にディスコードの様なプラットフォームを利用し様々なコミュニティが発足してるんだよ

え!ディスコード...初めて聞いた...

Web3.0は仮想通貨イーサリアムの共同創業者ギャビン・ウッド氏が2014年に提唱

Web3.0を活用した具体的なサービス例

出典元:Medium

Brave

Brave は、Web3(Web3.0)時代の検索プラットフォームです。精密な広告ブロック・プライバシー保護機能によりデフォルトの状態で広告が表示されないブラウザとなります。比較されるGoogle や Yahoo! などの従来のブラウザでは、検索履歴や閲覧履歴などに基づき、Web サイトや SNS 上に広告が配信されています。興味のない広告が表示されたりすることで、不快な思いをしたことがある人も多いかと思います。また、設定を変更することで、特定の広告のみを表示させることができます。

Brave Rewards(ブレイブ・リワーズ)という仕組みで、Brave Rewardsを有効にすると、プライバシーを重視した広告が表示されるようになります。この広告を見ると、報酬としてユーザーにBATという、Braveで使用されるトークンが付与されます。

※筆者もBraveを使用しています。

2021年5月13日、仮想通貨取引所のbitFlyerが日本初となるBraveブラウザ内で使用できる暗号資産(仮想通貨)ウォレット機能提供をスタートさせたため、広告閲覧報酬としてのBATの受け取りをはじめ、連携させたbitFlyerの口座にBATを送り、換金することも可能になりました。

bit Flyerの口座開設はこちら

https://bitflyer.com/ja-jp/

Brave(日本語版):https://brave.com/ja/

The Sandbox(ザ・サンドボックス)

『The Sandbox(ザ・サンドボックス)』はイーサリアムのブロックチェーン技術を基盤とした「ユーザ主導のゲームプラットフォーム」です。ユーザーはMetaverse(メタバース)と呼ばれる仮想空間上にLAND(土地)を購入、レンタルをすることで、オリジナルのゲームやアイテム、キャラクター、サービスを作成することができます。さらにユーザーは所有するLANDやアイテム、キャラクターをEthereumブロックチェーンによる代替不可トークン(NFT:Non-Fungible Token)としてプラットフォーム上に自由に売買することが可能です。

※メタバースの土地を所有している企業や著名人(一例)

・世界的人気ラッパーの「スヌープ・ドッグ」氏

・音楽プロデューサー兼DJのSteve Aoki(スティーヴ・アオキ氏)

・イタリアのファッションブランド「グッチGUCCI」

サンドボックスについては、以下の記事で詳しく解説しているので、

よろしければご覧ください。

【初心者向け】The Sandbox(サンドボックス/SAND)とは?

続きを見る

※出典:公式サイト(The Sancboxの土地)

Web3.0の問題点

Web3.0が世界中のユーザーに多大な影響をもたらすことは確実ですが、その影響が良いものか悪いものか、Web3.0が現在進行形で進展している変革期でもあるため、様々な障害を克服しなければなりません。

※以下はWeb3.0に対して懐疑的な著名人たちです。

元Twitter CEOのジャック・ドーシーと、テスラ/SpaceXのイーロン・マスク

イーロン・マスク

「今のところ、Web3が本物、現実のものというよりはマーケティングのためのバズワードのようだが、10年後、20年後または30年後の未来はどうなっているんだろう。 2051年なんてクレイジーなほど未来にじゃないか!」

さらに翌日、マスク氏は「誰かWeb3を見た人はいるか?私は見つけられないのだが」とツイート

これを見たジャック・ドーシー氏「それはきっとa~zの間のどこかにあるよ」と返答

これはWeb3の理想を追う人たちに向けたちょっとした皮肉です。Web3はすでに早くからFacebookを支援していたベンチャーキャピタル企業のAndreessen Horowitzが管理下に置いているとの意味を暗に示しています。

ドーシー氏の考えは最終的にWeb3がどんな形になるのであれ、それを所有するのはベンチャーキャピタル(VC)とそのリミテッド・パートナーシップ企業(LP)であり「彼らの支配から逃れることはできないだろう」とツイート、結局は呼び方を変えただけの中央集権方式なのだと主張しています。

▼考えられる問題点

  • 組織の脆弱性を突かれコミュニティの分裂
  • インフラの安全性・拡張性、およびエネルギー消費による持続可能性
  • 法規制(暗号資産 等)が追いついていないことから詐欺被害が相次いでいる
  • 税制の問題 (※日本の税制では、暗号資産の現金化による利益は「総合課税」の対象になります)
  • 日本で仮想通貨を現金化すると、最大で55%(住民税10%を含む)の税金がかかり、例えば年間1億円の利益が出た場合、5,500万円もの税金を徴収されてしまいます。従って、日本で暗号資産を扱うベンチャーや大企業が海外に本拠地をおく動きがでてしまい本来国内で生み出すお金が外貨が軸となってしまう
  • Amazon Managed Blockchainのように、営利企業がオープンソース技術で培われたプラットフォームに携わり、巨大テック企業がWeb2.0時 代と同じく影響力を行使する可能性

Web3.0の今後の展望予想

Web3.0では特定のプラットフォームに情報が集中することがなくなり、情報が分散します。そして「DAO(分散型自立組織)」と呼ばれるユーザー自身の組織により意思決定がなされます。メタバースはWeb上にある、個人間のやり取りの場になっていくでしょう。これまでは「企業」対「企業」あるいは「企業」対「個人」でビジネスが成立していましたが、今後はさらに企業に属しない「個人」対「個人」の動きが加速していくと考えられています。また、Web3.0に移行するにつれて、利用されるプラットフォームやアプリが変わり、移管などの対応も求められるようになっていくと考えられます。

※前述の「Brave」にGoogle(Chrome)から移行しているユーザーは数多くいます。

「個」の動きが強まる一方、企業に依存しない個の管理力や責任力も試されますので、例として暗号資産を保管するウォレット(メタマスク等)では送金/出金の方法を誤れば完全に資産が消失してしまいます。Web3.0はある意味、何をしようにも「自己責任」の時代とも言えるでしょう。

Web3.0のまとめ

  • ブロックチェーン技術をベースにした、分散型/自由参加型のインターネット
  • インターネットはWeb1.0(見る/読む)→Web2.0(双方向コミュニケーション)→Web3.0(所有と分散化)に変化している
  • プラットフォームに依存せず、データを自分で管理し、利用できるようになる
  • 組織のリーダーというものが基本は存在せず、つくる人・運営する人と、利用する人といった階層構造がなくなる
  • 今よりプライバシーやセキュリティが進化する
  • 金融や業界のシステムが変わる(個人の稼ぎ方が変わる)
  • Web3.0に苦言を示している著名人が複数いる
  • 個人への責任度合いが増す(自己管理を徹底する必要がある)

※Web3.0は、まだ漠然としており具体的にどうなっていくか未知数ですが、様々な企業が注力していることもあり、ただの流行事では終わらずに私達のインターネットの概念を変えていくレベルのイノベーションであると考えます。今のうちから最低限知識を身につけ、Web3.0が当たり前の時代になった際には、個で戦っていける力を身につけていくようにすることも重要だと考えます。

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